たまには。

しかし私が見るべきものはもっとローカルで個人的なものなのではないか、と思うのです。芥川賞だってノーベル賞だって横綱審議会と一緒で、誰が選んでいるかと思えば実は内舘マキコさんみたいなおばちゃんが選んでいる訳で、そういうものをどれだけ世界は含んでいるのかと言えば、もう気付けばそんなものだらけです。 ワイドショー的な話題とか、たとえば、ロイホで夜中に延々と話すとても下らない内輪ネタとか。そういうのが、全部いつの間にか人々の日々を成り立たせる重要なエッセンスになっていて、そしてそれと同じ感覚で、いつの間にか外国語に翻訳されて海外の本屋で売られたり、全く知らない海外の地方映画館で上映されてたり、ほんとは何かをねらっていた訳でもなかったりして。ということはそれなりの覚悟と責任を最初の段階からもっているんだよ、ものをつくる人はいつでも。ほんとにさ。