What's ART?

今日はEast endにあるWhite chapelというギャラリーに行った。久しぶりに展示をみて正直泣きそうになった。なぜか私は現代アート(便宜的にジャンル分けするなら)の展示をみると自動的に気分がアッパーに向かうみたいですが、それはなぜだろう。 展示空間の白くて大きな部屋というのが何はともあれまず好きです。作品はアイデア勝ちだから、言ってみれば小学生でも思いつくようなことをめちゃめちゃ完成度高く持って行くのが一つの勝負どころなんだけど、そういうのも全然いい。こういう写真をとりあえずここまで大きくして白いきれいな額にマウントするっていうのがありだ、とか思っちゃう。今日の展示の中で私が最も泣きそうだったのは、ビデオ作品でミツバチが食卓の上で死にそうになってひっくり返っている。ときどき羽をばたばたさせたりして本当に動かなくなるまでの最期の60分をただ追うという作品。音楽がすごくきれいだった。
しかしですね、Trancy Eminとかいわゆるスターアーティストの作品を見せられると、なんか商売って感じで、こう仕掛人によって作り上げられたアーティスト、ほんとアイドルとかと一緒で。そういう感じがぷんぷんしてしまって、なんだよ現代アートって、と思う。そうなるともう全然おもしろくないやっ思うし、アートなんて世の中の人がどれだけ必要としているのか、とも思うし。
学生のときに美術史を専攻してたけどそれと現代アートのかけ離れ加減もすごいと思う。それとこれとは同じアートというジャンルにくくれないでしょう、と思う。とかなんとか思いながらギャラリーのブックショップに立ち寄ったら唯一日本の雑誌FOILが置いてあった。日本の写真はすごいなあ、これもだいぶオリジナルな世界だなあ、と思った。そしてTilmansの写真集をゆっくり眺め、やっぱりなんかあるような気がするそこには、ともう一度希望的な気持ちを取り戻し、ギャラリーを後にしました。